「ひっつみ」

ひっつみは、根菜類、きのこ、肉が入ったしょうゆ仕立ての具だくさんの汁の中に、小麦粉を水で練って作った生地を薄く伸ばしていれて、一緒に煮た料理です。紫波町では、ひっつみは日常食として浸透しています。

材料 4人分

 ● 生地

  • 小麦粉(ナンブコムギ) 200g
  • 水(常温)    100~120ml

 ●

  • 水        1.2L              
  • 鶏もも肉     100g
  • 大根       80g
  • 人参       40g
  • ごぼう      40g
  • ネギ       1本
  • 生しいたけ    4枚
  • 油揚げ(大)   1/2枚 

 ● 調味料

  • 薄口しょうゆ   60ml
  • 濃口しょうゆ   10ml
  • 酒        30ml
  • 砂糖       小さじ1

 作り方

  1. ボウルに小麦粉を入れ、水を少しずつ加えながら菜箸3本でかき混ぜ、全体が混ざったら手で耳たぶ位の軟らかさにこねる。生地が手に付かなくなるまでこねたら球状にして、乾かないようにラップをかけ、1時間以上寝かせる。
  2. 野菜類は皮をむき、大根はいちょう切り、人参・ごぼうは縦に4等分した後斜め切りにする。ごぼうのみ、切った後、水に5分位さらす。ネギは斜め切り、しいたけは石突を切り落として薄切りにする。油揚げは短冊切り、鶏肉は一口大に切る。
  3. 鍋に汁用の水と、大根、人参、ごぼうを入れ、蓋をして強火で煮る。野菜に火が通ったら鶏肉を加え、アクを取る。生しいたけを入れ、煮えたら中火にして調味料をで味をつける。
  4. 1の生地を、3mm程度の厚さに伸ばしながら、直径5~6cm程度の大きさでちぎって、3の鍋の中に入れる。生地が全部入ったら、油揚げ、ネギを入れて、ひと煮立ちしたら火を止め、お椀によそってできあがり。

ポイント

  • 生地を作る際、こねあげた状態では追加の水を加えても混ざらなくなるため、水分が足りないときは生地の粉っぽさが残るうちに加水する。目安として、生地が耳たぶの硬さより硬いときに水を加える。
  • 生地をちぎる際、手に付くようであれば手水を付けながらちぎる。
  • 根菜類は、火が通りやすくなるよう、繊維を絶つような切り方を工夫している。
  • 紫波町内では、町のブランド「しわ黒豚」や、町内で栽培が拡大してきているもち性小麦品種「もち姫」を使用することもある。なお、「もち姫」使用の場合は、生地を寝かせる時間は不要である。