赤沢児童館の農業体験日記

赤沢児童館から、園児たちがこれから畑仕事をするよ!との情報をいただき、早速取材に行ってきました。

児童館に到着すると、3歳児から5歳児クラスまでの8人の元気な園児と、おじいちゃんおばあちゃんの姿。今日は祖父母参観日の行事で、「みんなで畑作り」でした。大好きなおじいちゃんおばあちゃんが、今日は「畑の先生」です。

お父さんたちが整備してくれた畑です

子どもたちは、日頃から農作業をする家族の姿を見てきたのか、畑の先生に甘えつつも、慣れた手つきでミニトマトを植えたり、上手に水やりしたりと、もくもくと作業を進めていました。苗を見つめるまなざしも、真剣そのもの。

「大きくなーれ」と水やりも丁寧です
おばあちゃんと仲良く作業中

園児たちの植え付け作業が終わると、今度は畑の先生たちの出番。野菜たちが実の重さで倒れることがないように、慣れた手つきで、どんどん支柱を立てていきます。 かっこいいおじいちゃんおばあちゃんの姿に、園児たちは釘付けです。

畑の先生を見つめる園児たち

ふと畑の一角を見ると、黄色い肥料袋に囲われた苗が一か所。理由を尋ねると、おくらは寒さに弱いので寒さ対策とのこと。畑の先生の知恵袋に、先生と園児たちは発見がいっぱいです。

オクラを寒さから守っています

「おいしくなーれ!」とみんなでお歌を歌って集合写真を撮ったあとは、ホールに移って、祖父母参観の第二部がスタート。園児たちは自分の名前はもちろん、屋号まではっきりと自己紹介していました。「ぜひ見て!」と館長先生にお薦めされた『赤沢版ラジオ体操』は、地域のりんご農家である工藤姫子さんが、赤沢弁でラジオ体操を歌ったもの。園児たちもおじいちゃん・おばあちゃんも、笑顔いっぱいで体を動かしていました。

赤沢弁ラジオ体操が大好きな園児たち
おじいちゃん・おばあちゃんも元気にリフレッシュ

この日植えたのは、ナス・ミニトマト・おくら・さつまいも・じゃがいも・夕顔・きゅうりにピーマン。植えたばかりの苗の姿からはどんな野菜が獲れるのか、園児たちは想像できていないのかもしれませんが、先生たちは「これはトマトだね。何個とれるかな?オクラさんだよ。切るとお星様の形になるね!」と、一つ一つ話していました。

時代とともに活動に関わる顔ぶれは変わりつつも、これまで地域全体で支えてきた園児たちの体験の場。農と食の経験を通じて、子どもたちの中にまかれた種は、これからどんな花を咲かせるのでしょうか。この日植えた苗と子どもたちの成長が、これからも楽しみですね。

「おいしくな~あれ!」と笑顔でパシャリ!
園庭の奥に広がる自然。大切にしたい景色ですね。