紫波第三中学校2年生が田植え体験!

 5月21日。食育パートナーのお一人である志和地区の新里哲之さんから、紫波第三中学校の生徒たちの田植えの体験があるとお聞きし、取材に行ってきました。

 田んぼにつくと、すでに新里さんご一家(哲之さん、奥様、息子さん)のほか、地域の応援隊の皆さんが、準備をして待っていました。

 ぽつぽつと雨が降り始めたころ、生徒たちが自転車で元気に登場。
 今年田植えをするのは、2年生27名の生徒たち。去年は全校での体験だったので、去年に引き続き2年目の体験とのこと。

 開会式で新里さんの説明を聴く生徒たちのまなざしは、真剣そのもの。この日植えるのは紫波町を代表する「ひとめぼれ」。
いざ田んぼへ!と、それぞれ苗を受け取り、田んぼの畔に一列に並ぶ生徒たち。「入っていいの?」と一瞬のためらいの後―。一歩踏み入れた生徒たちから「冷たい!」「いや、あったかい!」と大きな歓声が上がっていました。

 田んぼで奮闘が繰り広げられている中、田んぼには入らない生徒たちを発見。「おや?」と思い近づいてみると、彼らは苗を投げ入れる担当とのこと。「苗ちょうだーい!」の声が聞こえるところに素早く苗を投げ入れる精鋭部隊たち。着地ミスで泥が飛ぶといったハプニングもありましたが、田んぼには笑い声が響いていました。見事なチームプレーと慣れた手つきで、作業はわずか40分で無事終了。地域の皆さんは、生徒たちの去年からの成長した姿に感心した様子でした。

 この日作業した田んぼは今後、生徒たちが6月下旬に除草作業をし、9月には稲刈りをします。生徒の体験がない間も地域の皆さんが水管理や草刈りなどの管理をしてくれます。体験を通じ生産したお米は、修学旅行の時に姉妹都市である東京都日野市での販売体験で売るほか、新里さんが育てているもち米「ヒメノモチ」を分けていただき、来年2月には合格もちとして3年生にプレゼントするそうです。
 額に汗をかきながら手伝っている女子生徒に感想を聞きました。
 「しっかり育って、おいしいお米になりますように、と心を込めて植えました。1年ぶりの田植えだったけどうまくできた。おいしいお米を収穫して日野市で販売するときは、紫波の良さをお米でアピールしたい!」と語ってくれました。

 地域の農業に支えられている、紫波町の豊かな食。
 今後も取材を続け、お米と、生徒たちの成長の記録を追いかけていきたいと思います。