学校給食にりんごが登場します

 紫波町産のフルーツを地域の子どもたちに食べさせたい!という想いのもと、様々なフルーツが学校給食に登場する今月。3回目となる今日は、5月から取材を重ね、食ナビでも生育状況を紹介してきた『りんご』が、登場します。

 東西に広い紫波町。町の東側を南北に走る国道396号線は、フルーツロードとも言われ、ぶどうやりんご、梨に桃と様々なフルーツが楽しめます。りんごの産地は、そんな国道沿いにあり、豊かな自然に囲まれ、広大な園地を持つ長岡中央果樹生産組合です。当組合は、約16haの園地で約1万本のりんごの木を栽培しています。

 5月、園地一面を真っ白に染めたりんごの花を、生産者の皆さんが一輪ずつ実にするべき花を見極める、摘花作業に追われていました。その花が受粉、結実(花から実になること)し、小さな実になりました。そこからさらに、成長させるりんごを見極め摘果作業。生産者が愛情を込め、一つ一つ大切な作業を経て、りんごは大きく成長しました。

 そして今回、子どもたちのもとへと届くのは、早生(わせ)品種の『きおう』というりんご。朝7時すぎ。組合長の森川さんが、学校給食約2100食分540玉のりんごを積み込んで給食センターにやってきました。

 地元農産物を提供するために組織された、学校給食食材供給組合は現在14人の生産者が加入しています。その日に使う食材は、その日の朝に納品しており、それらの食材は給食だよりに太字で書かれています。毎日、数種類の地元農産物が使われている学校給食は、生産者一人一人の想いが支えているのです。

 長岡中央果樹生産組合のりんごは、いろいろな品種を、来年の3月まで学校給食に提供する予定です。ぜひ、子どもたちの心に、地元の食の豊かさが届いてほしい―。

 学校から帰ってくる子どもたちにぜひ、今日の給食の感想を聞いてみてください。楽しい食の話が、紫波町中に広がりますように。

過去の記事はこちらから
長岡中央果樹生産組合のりんご畑に取材に行きました①
長岡中央果樹生産組合のりんご畑に取材に行きました②