紫波第三中学校2年生が田植え体験③

 除草作業(7月8日掲載)から約3か月。様々な農産物が採れ始め、産直がにぎわい始めたある日、志和地区の食育パートナー、新里哲之さんから稲刈り体験があるとお聞きし、取材に行ってきました。天気が心配されていましたが、爽やかな秋晴れで、稲刈り日和となりました。

 生徒たちは、昨年に引き続き2年目の稲刈り体験ということもあり、「今年はみんな上手だね。手つきがなれてるよ。」と新里さん。ザクッザクッと軽快な音が田んぼに響きます。一株、二株と左手いっぱいに抱えた稲。稲穂を束ねる生徒と協力して、どんどん刈り進めていきます。

 こちらは、最前線部隊。黙々と刈り進める生徒3人組。なれた手つきで刈り進めていたので、話を聞いてみると「小学校でも体験しました!」と得意げに話してくれました。「おーい、こっちも手伝ってー。」の声に呼ばれて、駆け出していく彼らの後ろには刈り取られた稲がずらりと並んでいました 。

  あっという間に時間は過ぎ、終了の時刻が近づきます。まだやり足らないといわんばかりに生徒たちの刈り取りスピードはアップ!稲刈りに区切りをつけ、次は落穂拾い。刈ったときや束ねる時に落ちてしまった稲穂を拾い集めます。これもお米になる大切な稲穂です。注意深くあたりを見渡しひとつ残らず集めていました 。

 そして、収穫した稲を稲架に掛け天日干しをします。稲架には効率の良い掛け方があるんだとか。刈り取った稲6株を束ねます。7:3に分けて、交互にかけることでたくさん掛けることができます。新里さんに手本を見せてもらい、生徒たちもチャレンジ!

 稲架には収穫した稲がびっしり!新里さんから教えてもらった知識を生かして時間内に2段の稲架に掛け終わりました。

 小さな苗から成長を見守ってきた生徒たち。今日、収穫を終え稲架に掛けられた稲はたくさんの苦労の賜物。この体験を通じて感じたものが、これから先、生徒たちにとって、かけがえのない貴重な思い出として実っていって欲しいと思います。今日収穫したお米は、2月下旬に2年生から3年生へと「合格もち」として振る舞いが予定されています。生徒たちは自分たちの収穫したお米が3年生へ届くことに心をときめかせていました。

 今後は、生徒たちの成長と活動の様子を追いかけていきます。