赤沢児童館ぶどう狩り体験

 赤沢児童館佐藤館長から、児童のぶどう狩り体験がありますと教えていただき、取材に行ってきました。地域のぶどう農家、吉田さんの協力のもと行われるぶどう狩り体験。児童たちも楽しみにしているイベントの一つです。

 今日体験する園地は児童館から徒歩で30分ほど。長い道のりかと思いましたが、児童たちは田んぼやフルーツに囲まれた赤沢地区をルンルンと手をつないで歩いていきます。ぶどうの木が見え始め、児童たちはワクワクです。

 「よろしくおねがいします!」と元気よくあいさつをして、いざ、ぶどうとご対面!児童たちは、大粒のぶどうが広がる様子に目を輝かせていました。今日収穫するのは「藤稔」と「シャインマスカット」の2つの品種。どちらも大粒でとても甘い品種です。説明を聞いた児童たちは「ふじみのりー」「シャインマスカットー」と歓声を上げ、早く収穫したい一心ですばやく整列!やる気に満ちた様子に先生方も感心していました。

 ぶどうは、児童たちより少し高いところに実っています。コンテナで2段の階段を作ると、ちょうど目線の先にはぶどうが!ぶどうの枝は思いのほか硬く、先生と吉田さんのサポートを受け、はさみを大きく開き、力を込めて…パチン!と切ると周りからは「上手だねー」と拍手。採れた喜びに思わず満面の笑み広がります。ずっしりと重い大きなぶどうが収穫した充実感を現しています。

 収穫を終えると、藤稔とシャインマスカットの2種類をおすそわけしていただきました。うふふっと笑顔が見えると、「おいしーい!」「あまーい!」「しあわせー!」などあちこちで歓声が上がりました。児童たちの素直な感想に吉田さんも頬がゆるみます。

「子どもの頃に出会った美味しい味はずっと忘れない。本物のおいしさに出会わせる体験が大事。将来赤沢の自然の素晴らしさに感謝したり、ぶどうを作ってくれる子どもが育ってくれれば嬉しい。」という熱い想いを胸に5年目の体験が終わりました。

 その想いがつまったかごいっぱいのおみやげぶどうを持ち帰った児童たち。地域の農業、食の魅力に触れた今日の時間はかけがえのないものになったことでしょう。大切そうにかごを抱え元気よく園地を後にしました。 収穫を終えた児童たちの背中はなんだか大きく頼もしく見えました。