紫波第三中学校2年生が田植え体験④

「お世話になった3年生に感謝を伝えたい!受験のエールを贈りたい!」そんな思いから始まった合格餅作りは、今年で10年目を迎えました。合格にかけて五角形のお餅をプレゼントします。春から始まった紫波第三中学校2年生の稲作体験は、今回の合格餅作りが体験の締めくくりになります。

 今日は4升(6kg)のお餅を使い、合格餅を作成。型取り、包装、飾り付けの3つのグループに分かれ、進めていきます。つきたてのお餅は思いのほか柔らかかったようで、うまく抜き取るのが難しそうです。いとも簡単に型を取った新里さん。新里さんのように上手くできるか不安げな様子でしたが、型取りにチャレンジ!

無駄が出ないように隙間なく型を取るよう苦戦中…

 五角形を崩さないようにそーっと袋に詰めていきます。飾り付けに使用している桜やだるまが描かれているシールは3年生全員の合格を願い、代表生徒が手作りしたものなんだとか。およそ60個の合格餅作りは予定よりも1時間早く終了。これには、新里さん、先生方も驚きです。

袋詰め終わりました!

 新里さんから一年頑張ったご褒美としてきなこ餅、あんこ餅、ごましょうゆ餅の3種類のお餅をいただきました。お皿いっぱいに盛り付けましたが、あっという間に完食です。

 新里さんとの一年間の活動を振り返り、生徒が「新里さんの指導のおかげでとても貴重な体験ができました。3年生に感謝をしっかりと伝えたいです。」とお礼を伝えると、「こちらこそありがとう。今年の生徒は立派だった。協力し合うことはこれから大切になる。勉強、部活ともにお米作りを通して学んだことを発揮できるよう頑張ってください。」と新里さんから力強いメッセージをいただきました。春から一年間お世話になった新里さんに2年生からメッセージを書いた色紙が贈られると、新里さんからは笑みがこぼれました。

 今日作成した合格餅は志和稲荷神社で合格祈願をした後、3年生に贈呈されます。自分たちが育てたお米が餅になり3年生の元へ、いよいよ届けられます。1年間の成果を目の当たりにし、目を輝かせていました。 長い時間農業に関わり感じたこと、紫波町の農の豊かさが生徒たちに記憶として残っていって欲しいと思います。

過去の体験の様子はこちらから
①田植え編
②除草作業編
③稲刈り編