がんづき・かまやき作り教室

 岩手県食の匠であり、紫波町食育パートナーとしても町内各地で活動をしている吉田正子さんを講師に北郡山公民館で料理教室が開催されました。吉田さんは紫波郡生活研究グループに所属しメンバーの皆さんと活動をしています。
 今日のレシピは「がんづき」と「米粉かまやき」です。どちらも昔ながらのおやつ。矢巾町で食の匠の認定を受けた田中館さんが「がんづき」の講師、紫波町で食の匠の認定を受けた吉田さんが「米粉かまやき」の講師になります。今後、紫波郡生活研究グループの皆さんが講師となり地域の学校へ授業を行う予定があり、皆さんでレシピをマスターしようということで料理教室を開催。今日集まったのは13人。メンバーの皆さんは年に数回開催される料理教室をとても楽しいにしているようです。

 がんづき作りからスタートです。小麦粉、砂糖、重曹、酢などの材料を順番にボウルに入れ混ぜ合わせていきます。がんづきがふわっと膨らむのは、重曹と酢の化学反応によるもの。生地のふくらみをつぶさないようにヘラで切るように混ぜることがふんわりとしたがんづきを仕上げるコツです。生地が出来たら蒸し器で40分蒸して完成です。

 続いて、米粉かまやき作りです。今回は生地に米粉と小麦粉(もち姫)を使用します。熱湯を少しづつ加えてながら混ぜ合わせていきます。生地がまとまり、しっとりとするまでよくこねていきます。熱湯を入れたため熱々の生地です。
 かまやき1個は30g。大きな生地から30gずつ取り分けていきます。手のひらで生地を広げくるみ味噌を真ん中にいれ、かまやきの半月の形を作ります。生地が破れないように優しく広げます。くるみ味噌をたっぷり…と思うと包むときに破れてしまいます。「生地に包むくるみ味噌のバランスが難しい!」と苦戦の様子。そんな中、吉田さんは次々と作り上げていきます。「やっぱり吉田さん上手いな~。」もち姫を入れることによりいつもとは生地が少し柔らかめ。「生地の真ん中にくるみ味噌を入れること、閉じた後味噌の形を整えることがきれいなかまやきを作るコツだよ。」と苦戦中の皆さんへ教えてくれました。

 最後は茹でたら完成になります。沸騰したお湯にかまやきを入れ、4分茹でます。そうすると鍋の中でプカプカ泳いでいたかまやきが鍋のまわりに落ち着くようになります。これが茹で上がりのサイン。4分という時間だけでなく視覚的に分かるタイミングを教えてくれました。「吉田さんは説明が上手で、質問をしてもわかりやすく教えてくれるからとても楽しい。」と大好評の料理教室です。

 「今日も皆さん上手です。」と吉田さんからお褒めの言葉。「くるみ味噌の作り方のレシピはありますが、砂糖を多めに入れた甘めのくるみ味噌、味噌を多めに入れたしょっぱいくるみ味噌、オリジナルのくるみ味噌で自分好みのかまやきを作ってみてください。」とかまやきのアレンジレシピを教えてくださいました。

 今後も岩手県食の匠、紫波町食育パートナーの活動の様子を発信していきます。

 今日学んだ二つのレシピはこちらから
 ・がんづき~昔ながらのおやつ~
 ・米粉かまやき~岩手県食の匠 吉田正子さんのレシピ~