紫波第三中学校2年生が田植え体験②

 田植え体験(6月2日掲載)から早1ヶ月。次は除草作業があると、志和地区の食育パートナー、新里哲之さんからお聞きし、取材に行ってきました。地域の皆さんが水の加減や草刈りをして管理した田んぼでは、小さかった苗たちも無事、膝丈まで成長していました。

 開会式では、新里さんお手製の、田んぼに生える草を解説した資料を活用して、作業の説明がありました。「『ヒエ』は稲に似ているので、見落とさないように作業しましょう。」と新里さん。生徒たちはしっかりと資料を確認し、いざ田んぼへ出陣!

 「田んぼに入るのはもう慣れました」と言わんばかりに、ためらいなく田んぼへ突撃。「カエルだー!」「おたまじゃくしもいるー!」マスク越しでも笑顔いっぱいなのが伝わってきます。はしゃぎながらも一斉に腰を落とし作業を始めると、生徒たちは次々と草へ手を伸ばしていきます。
 左手いっぱいにとった草を握りしめて一列終了。とった草は丸めて土手へ。終了かと思いきや、「まだ草取りは半分あるよー。」との先生の呼びかけに、泥まみれの手足を気にすることもなくくろを小走りで駆け抜けていく生徒たち。田植えの時より逞しくなった姿がそこにはありました。

 「せんせー、これは雑草ですか?」時折聞こえる質問の声とはうらはらに、どれが雑草なのかしっかりと見極め、素早い手つきで作業を進めていく女子生徒3人組を発見!なんと3往復し、さらに次の場所へと!これには新里さんご夫婦も感心した様子でした。田んぼ1面の作業でしたが、彼女たちの活躍、生徒たちの見事なチームプレーで作業はわずか40分で終了。

 体験を通じて、生徒たちは草が稲の成長に悪影響を与えることを学び、一つ一つ作業の大切さや農業の大変さを実感した様子でした。次の作業は、稲刈り体験です。果たして9月には、どんな景色が待っているのでしょうか。稲の成長に胸を躍らせながら、生徒たちは元気に自転車で田んぼを後にしました。
 今後もお米と生徒たちの成長の記録を追いかけていきたいと思います。