おいしい秋を育てるしごと~紫波のぶどう畑にて~

 7月末、紫波町内のぶどう農家さんを訪ねて、夏の作業の様子を見せていただきました。

この時期の作業は「摘房(てきぼう)」と「袋かけ」。

摘房とは、ぶどうの房の中で、形やサイズを整えるために粒を間引く作業のこと。

見た目にも美しく、質のよいぶどうに育てるためにとても大切な工程なのだそうです。

とはいえ、今はまだ房も小さく、完成の姿は想像の中。

「どこを間引くとバランスがいいか…」と、仕上がりを思い浮かべながらの作業は、経験と感覚が頼り。

見せていただいた生産者さんの手つきはとても丁寧で、ひと粒ひと粒に気持ちが込められているように感じられました。

さらに、房のまわりに「袋」をかけていく作業も同時進行。

これは虫や雨、病気からぶどうを守るためのもので、品種によって袋の色もさまざまなのだとか。

また、葉が少なく直射日光が当たりやすい房には、日よけのための“傘”をかけている姿もあり、

ひとつひとつの房を大切に育てている様子が伝わってきました。

お話をうかがうと、ぶどうは「その年に伸びた枝」にしか実がならないとのこと。

木自体は20〜30年と長く持つものの、古くなると病気のリスクも高まるそうです。

また、次々と新しい品種が登場する今、常に挑戦と工夫の積み重ねがあることも教えていただきました。

実りの秋まではもう少し。

農家さんの丁寧な手しごとが詰まった紫波町のぶどう、今年もおいしく実るのが今からとても楽しみです。

【取材協力】RE.farm