水分児童館のブルーベリー狩り体験記

 紫波農園の菊池農場長と水分児童館の中村館長から、地元児童のブルーベリー狩り体験があると教えていただき、取材に行ってきました。毎年、紫波農園からご招待いただき10年以上も続くブルーベリー狩り体験。昨年は雨で中止のため、児童はとても楽しみにしていたようです。農園に到着すると、すでにブルーベリーを入れる容器を抱え、ニコニコ笑顔の児童10人が、始まりの合図を待っていました。

 年長児たちに話を聞くと、「くろいろになったのをとるんだよー」「みどりいろはとらないんだよー」とたくさんのブルーベリー情報を教えてくれました。いよいよ始まった開会式。「よろしくおねがいします!」と元気よくあいさつをして、さっそく農場へ。

 「実全体が真っ黒、手で軽くつまんでとれるのが完熟であま~いブルーベリーのサインです。」と菊池農場長が採りどきのポイントを教えてくれました。先生の「がんばるぞー!」の掛け声に、元気よく「おー!」と気合を入れてブルーベリー狩りがスタート。一斉にブルーベリーの木に手を伸ばし、児童たちは、次から次へと大きく口を開けてパクっと…「あまーい」「おいしーい」たくさんの歓声があちこちで聞こえてきます。

 紫波農園では25品種2500本以上のブルーベリーの木が栽培されているとのこと。こんなにたくさんブルーベリーの品種があることにも驚きましたが、菊池農場長が一目見ただけで「これは『コリンズ』だね。」と見分けたことには、さらに驚かされました。甘いものや酸味のあるもの、大粒から小粒まで、それぞれ違いがある中で、児童たちはお気に入りの一本を見つけては、お土産用パックに大切に詰めていました。

 お腹もいっぱいになり、大満足の中ブルーベリー狩りは無事に終了。農場から戻ると、もう一つのお楽しみ。売店のお姉さんがバタフライピーティー(カルピスベースのハーブティー)を準備してくれていました。中にはピンクやブルーの氷も入っています。お姉さんに教えてもらい今日採ったブルーベリーを2個入れてストローで混ぜてみると、鮮やかなブルーのバタフライピーティーとカルピスがきれいに混ざり児童たちは「いろがかわったー!」「まほうみたーい!」とみんな笑顔が尽きません。

 地域の農業、食の豊かさに触れあえる大切な時間。今日のこの時間は、児童たちにとってかけがえのないものとなったことでしょう。最後は農園の皆さんに見送られ、いつまでも手を振りながら元気よく紫波農園を後にしました。

 紫波農園では今年も、7月11日からブルーベリー狩りを開園しています。
■受付時間 11時~15時
■入場料  子供500円  大人1000円
 ※土・日・祝のみの開催ですが、平日希望の方は、お問い合わせくださいとのこと。
  団体でのご入場の際には、用事前予約。
  詳しくはこちらからお問い合わせください。