おいしい手料理教室

 現在紫波町には、食育パートナーとして活動している個人・団体が15名います。食育パートナーは、調理体験や農業体験への協力、地域の食文化や食習慣の伝承などの活動をしています。食育パートナーの一員である小澤由香里さんから「おいしい手料理教室を開催します。」と教えていただき、取材に行ってきました。小澤由香里さんは紫波町食生活改善推進団体連絡協議会の一員でもあります。現在、約150名の会員とともに、「私達の健康は私達の手で」をスローガンに減塩ステップアップ事業、減塩適塩PR活動、普及活動といった食と健康の改善を目指した活動をしています。

 今日は、減塩や健康をテーマにした料理教室。二色なます・黒キクラゲとエビの白和え・豆のカレースープ・黒づくしのおふかしを作ります。これらの料理の味付けは薄味。「食材本来の味を楽しみながら健康な身体づくりができます。」と今日のレシピについて説明があり、皆さん「楽しみだ―!」!と歓声を上げながら、調理室へ…

 皆さんで分担をして、二色なますと黒キクラゲとエビの白和えの二品は、同時進行で手際よく調理を進めます。皆さんレシピを確認しながらうまく連携を取り、効率よく調理していきます。素早く刻まれていく二色なます用の大根と人参。まな板の上をチラッと覗いてみると、なにやら独特な切り方を発見。大根と人参を斜めに傾け、刻んでいました。斜めに包丁を入れることで、食感がよくなる!そして、千切りがしやすい!と豊富な知識の中から、おいしい手料理のワンポイントを教えてくれました。

 小澤さんおすすめの黒づくしのおふかしは簡単ですぐに作れるレシピなんだとか。通常おふかしを作るときのもち米は、前日に水をつけておく準備が必要ですが、このレシピでは準備いらずで食べたいときに食べることができます。おふかしのレシピ解説が始まると、皆さん調理台に駆けつけ、小澤さんの手元を真剣な眼差しで見つめ、調理のコツを吸収しようと真剣です。焦げ付かないようヘラで混ぜると、甘いもち米の香りや、しいたけのだしの効いた香りで調理台は包まれました。「あー、おいしそうだ」、「はやく食べたいね」と今日1番のおすすめレシピに胸が躍ります。

 1時間ほどで3品が完成しました。あとはおふかしの完成を待つのみ。調理が終わり、手が空いた人たちで、盛り付け用のお皿を準備する人、洗い物をする人に分かれ後片付けまで終了です。おふかしを囲み完成まで世間話が始まりました。ここ古館公民館では、たくさんの料理教室や講座などが行われているそうです。楽しい講演・講座ばかりで、以前から参加している方もいました。

 調理後はみんなで試食タイム。普段の食事と比べると薄めの味付けですが、だしや味付けの仕方を工夫することでおいしく食べることができます。減塩や健康にとても良いレシピばかりです。ぜひ、お試しください。レシピはこちらからご覧ください。
・黒づくしのおふかし
・二色なます
・黒キクラゲとエビの白和え
・豆のカレースープ

 今後も町内各地で活動している食育パートナーの様子を発信していきます。